ダイニングテーブルや木肘ソファなど、木を使った家具によく見られる「無垢材」。
「無垢材家具は良い」とよく聞きますが、どの点で優れているのか正直わからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、無垢材について簡単にご紹介をします。
無垢板とは?

天然木そのものを使った素材のコト!「活きている素材」とも言えます。
木を伐採すると、大きな丸太がイメージできますよね?
その丸太をカットして、そのまま使用した素材を「無垢材」と言います。
主な特徴は「重量」があり、「1つ1つの木目が違う」ことです。
天然木は巨木で、高さはだいたい10mほどあります。その高さを支えている幹には、相当の体積が詰まっています。
そのため、テーブルなどに加工した場合は重く、耐久性に優れた家具ができあがるのです。
そして、木には木目があります。
木目は天然木の「個性」と言われています。人間の顔や指紋が違うように、全く同じ木目は1つもありません。
無垢材の家具は、その人だけの唯一無二のアイテムになるのです。
集成材や突き板、化粧合板とは?

集成材、突き板、化粧合板は人の手が加えられた「加工材」に分類されます。
木そのものを使用した無垢材に対し、加工材は「天然木を使わない」または「一部を使った」素材を指します。
■集成材
木の余った切れ端を繋げ1つにした素材を指します。木を無駄なく使った地球に優しい素材です。家具の表面だけでなく、板の中身の材質としても使われます。
■化粧合板
別名「ベニヤ板」とも呼ばれる化粧合板。木屑を糊などを使って固めた素材で比較的軽く、加工がしやすいのが特徴です。
製造コストがかからないので安く大量に生産ができるので、ホームセンターなどで手軽に購入ができます。
■突き板
薄くスライスした無垢材や印刷したプリント紙などを、化粧合板に貼り付けた素材を「突き板」と呼びます。
お店によってはプリント紙の場合は「プリント化粧合板」と表記されている場合もあります。
テーブルにすると見た目は無垢材とあまり変わらない製品となり、本体そのものは化粧合板を使用しているのでコストがかからず安価で購入が出来ます。
中身が安い化粧合板や集成材で表面だけ見た目をよくするために使われます。
しかし、上から貼ってあるだけなので長期間使うと剥げたり、無垢材家具に比べ耐久性に劣るなどのデメリットもあります。
※ただ、突き板の素材が希少な木材などの場合には、値段が高くなる場合もあります。
結局どれを選べばいいの?

予算に余裕があり、長年使う予定の人は「無垢材家具」を選びましょう。
予算を抑え数年後には買替えを予定している人は「突き板家具」を選びましょう。
無垢材にはなんとも言えない木の温もりを感じることもできます。また、キズも味として変化していきます。でも、少し値段が高い。
突き板家具は大量生産できるだけに値段は安くなるけど、木の温もりや手触りは無くなります。
今後の住宅プランに合わせて、各素材のメリットを活かした購入をおすすめします。
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