同じような見た目なのに、値段がぜんぜん違う!
見た目が良くて買ったのに速攻でヘタった…なんて話はソファに付き物です。「失敗した!」とならない為に価格差の理由を知っておきましょう。
家具屋さんにソファを見に行くと、いろんな種類のソファがありますよね。
見た目がほとんど同じなのに5万円のソファがあれば、30万円のソファもある。

家具屋さんに騙されないためにも正しい知識を持って、見る目を養いましょう!※全ての家具屋さんが騙す訳ではありません。
ソファの価格差の理由
同じように見えるソファでもよ〜く調べてみると違いがあることがわかりますよ。
ソファの中身と見た目の違いと見分け方を暴露していきます。
今回は、元アドバイザーの立場から「ソファの価格差」の理由を書いていきます。
これらの知識を持ちながらソファを選べば「高かったのにすぐダメになった」という失敗を防ぐことが可能になります!
では、ひとつひとつ見ていきましょう!
中身の違いで価格差が出る

ソファの中身ってなかなか見ることができません。
お店では完成品しか置いていないのでどのような中身が入っていて、どんな構造になっているかは普通は知ることができません。
①ウレタン密度で変わる
どんなソファでもクッションが付いておりその部分にあなたは座ることでしょう。
その座る部分には「ウレタン」といういわばスポンジが使われています。
このウレタンの密度により、ヘタりやすさ・耐久性が変わります。
どれだけソファが長持ちするかはウレタン密度にかかっています。
ちなみに、ウレタン密度の数値が高いほど復元力が高くヘタリにくいと言えます。

「1㎥のサイコロ状のウレタンが何kgの重さがあるか」を表していて、重いほど中身が詰まっているってことです!
日本の市場では「20〜30㎏/㎥」が一般的な数値ですよ。
数値が低いのに値段が高いソファは注意が必要です!
②フレームの質で変わる
ソファの枠組みの部分です。
①のウレタンを支える役割があり、フレームが弱いと骨組みが弱いということになります。
つまり、フレームの良し悪しは人間でいう骨の強さを表します。
この枠組みが無垢の板を使用しているか、合板なのかという素材によっても強さが変わります。
無垢の木を使用しているものがもちろん強いです。
中にはフレームが無い、というソファも存在します。
フレームがないということは骨がないということ。支えるものがないのでヘタリに弱くなります。
③スプリングで変わる
直接、人間の体を支えるウレタン。
その下でウレタンが凹むのを支えるのがスプリングです。
スプリングの種類には
- ウェービングテープ
- S字型スプリング
- コイルスプリング
- ポケットコイル
といったものが一般的です。
様々な形のスプリングがありますがスリムな見た目をしているソファにはウェービングテープが使用されています。

このスプリングは上からかかる人間の体重によって凹んだウレタンを押し上げる、復元させる役割があります。
スプリングが弱いソファはウレタンを押し上げてくれないので、結果的にソファのヘタリが早くなってしまいます。
見た目の違いで価格が変わる

次は見た目でわかる違いを紹介します。お店でよ〜く見て違いを見極めましょう。
①表面に使用する素材の違い
革・布・人工レザー(合皮)の3種類がソファには使われています。
中でも、革は一番価格が高くなり人工レザーが安くなる傾向にあります。
人工レザーは最も安価になる傾向にありますが、一度ついた汚れが落としにくく、夏場は蒸れてしまうため僕は好きではありません。
ダメになったらすぐ買い換えることが可能であれば購入を考えても良いでしょう。
布は、天然の羊毛やシルクなど使われている素材によって価格が変動します。
カバーリングタイプが販売されていてスペアカバーを用意することができるのが便利ですね!
我が家では、本革は買えないけど人工レザーは嫌だったので布のソファを選びました。(同時にカバーを買うと安くなるセール中だったこともあってw)

②革の大きさ
ソファに貼られている革(布・人工レザー含む)の大きさによっても価格が大きく異なります。
ソファの素材は「革」と書いてある商品でも裏側には人工レザーが使われているものもあります。そんなソファは見た目と裏腹に価格が安くなります。
「総革」と書かれているソファは、裏側まで革が使われています。
逆に「革ソファ」という表記があっても「半革」や「ハーフレザー」と書かれているものはソファの裏側などが人工レザーのことが多いです。※ココは騙されポイントです。
また、革の面積が大きいほど価格は高くなり耐久性が高くなります。
革が小さいと継ぎ目が多くなります。
一般的に牛革が使われていますが、体が大きく育っていて、かつ大きい革ほど長い年月を生きているので傷がつきやすいため市場には出回りません。
つまり希少価値が高いので値段も高くなります。
しかしながら、ソファは継ぎ目の糸から破れてくるので継ぎ目は少なければ少ない方が良いです。
ということは、
- 革の面積が大きいほど希少価値が高い
- 採れにくいので値段が高い
- ソファの継ぎ目が少ないので耐久性に優れている
となります。
逆に革の面積が小さければ、多少の傷があっても省くことができて、たくさん採れ流ので値段も安くなります。
しかし、継ぎ目が多くなるので耐久性が低くなります。
つまり、ソファを見たときに継ぎ目が多い商品は耐久性に難ありかも?と思った方が良いです。
③デザイナーズのソファ

見た目が気に入らなくても高価です。
有名なデザイナーがデザインしたソファはそのデザイナーへのロイヤリティが発生するため割高になっていることが多いです。
本当に気に入ったデザインでなければ敬遠しても良いですよ。
ソファの中身の違いまとめ

ソファの「値段」が「質」に見合っているかを判断することが重要です。
- ウレタン・フレーム・スプリングの違い
- 表面の素材の素材と大きさの違い
この二つがソファの価格差に大きく関わっています。
販売員がオススメしてくる商品は利益が高いだけで中身はスカスカ…という粗悪品もあるかもしれません。本当に悪質なお店だったらありえます。
見た目の判断はある程度、あなたが判断できます。
しかし、中身に関しては店と販売員の言うことを信じるしかありません。
中身に関する質問を投げかけて、あやふやな返答しか得られないようであれば、そのソファは難ありかもしれません。
一度買ったら、すぐには買い換えないのがソファです。
よく観察して、たくさん質問して納得のいく買い物をすれば満足度も高まります。

値段が高い方のソファを選んでいいのかどうか迷ってしまいますよね。。。