伸縮するテレビ台は発売されて10年以上経ちますが、スペースの限られる住宅では非常に活躍する家具の一つです。
ただ、テレビ台の左右に伸縮する機能を上手に活用できていない方も多いようです。
家具はすぐに買替えられるモノでもないので失敗したくないですよね。
また、伸縮タイプのテレビ台のデメリットばかりを言われて購入に踏み切れないという方も多いです。
実は間違った知識を持っててデメリットを勘違いされているケースもありますよ。
今回は、伸縮するテレビ台を買おうか悩んでいるという方に向けて
- 伸縮するテレビ台のデメリット
- 伸縮するテレビ台の上手な使い方
について元・家具屋の視点からご紹介していきます。

伸縮式テレビ台のデメリットは?
今回の記事で説明する「伸縮するテレビ台」とは下の画像のようなタイプのテレビ台を指します。

参考元:LOWYA
小さめの本体にL字型の天板をスライドさせるタイプのテレビ台ですね。
では、伸縮するテレビ台のデメリットを探っていきましょう。
デメリットと思われているだけで実は間違いだったということもありますので買う前に知っておくことが大事ですよ。
というか…最後まで読んでいただければ分かるんですけど、デメリットと言ってもテレビ台としては当たり前のことが多くて「実はメリットしかないんじゃね?」と思うようになりました。
使いようによっては非常に有効なレイアウトができますので、テレビ台選びに迷われている方には知っておいてほしいです!
天板に段差がついてしまう
一般的なテレビ台は天板面に段差はありませんが、伸縮タイプはL字型の天板を乗せる構造のため天板面に段差ができます。

天板に段差ができることで、見た目が少しゴチャついてしまいスッキリ見えなくなってしまうのがデメリット。
さらに、伸縮する幅によってはテレビが左右どちらかに極端にズレて配置しないといけないという場合があります。

上記の通り、段差部分にはテレビを置けないので注意しましょう。
この場合は、本体側(左寄り)か天板側(右寄り)にテレビを置くことになります。


天板の耐荷重が弱い

参考元:LOWYA
通常のテレビ台と違って、伸縮タイプのテレビ台はL字型の部分が弱く見えてしまいます。
テレビ台には「耐荷重」といって、天板面がどれくらいの重さに耐えることができるかを示した数値があります。
見た目のドッシリ感がない伸縮タイプのテレビ台は作りが弱いんじゃないか、と思われがちです。その場合は、この耐荷重を調べることによってテレビ台の強さを知ることができます。
テレビ台を選ぶ際は「耐荷重(どれくらいの重さまで耐えられるか)」の表記がある商品を選ぶようにしましょう。上記画像のように通販サイトでも耐荷重の表記を探しましょう。参考にした通販サイト「LOWYA」はキチンと表記がありましたので安心できそうです。
表記の仕方や呼び方はメーカーによって異なりますが、天板の強さを示した数値は必ずと言っていいほど表記があります。
逆に耐荷重に関する表記がない商品は信頼できないかもしれません!
ちなみにテレビの重さは
- 32インチ 約15キロ
- 42インチ 約20キロ
のものが多いです。
余裕を見て、購入するテレビ台の天板が30キロまで耐えられるようなテレビ台を選べば心配なく使うことができますね!
テレビの重さについて参考にしたサイト:ニトリ お客様サポート
天板面に傷がつきやすい
伸縮させるL字型の天板は本体に乗せているだけ、という構造です。
そのため、テレビ台の本体に擦り傷がついてしまうというデメリットがあります。
少し持ち上げつつ天板を移動すれば傷がつくことはありません。しかし、テレビを乗せたままスペースを調整したり移動させなければ傷を防ぐことができます。

- 天板面に段差ができてしまう。
- 天板の耐荷重が弱い。←テレビ台による
- 天板に傷がつきやすい。←使い方による
伸縮するテレビ台のおすすめポイント
ここからはデメリットではなく、伸縮するテレビ台のメリットをご紹介していきます。
「こんな方にはオススメできる」という視点から書いていきますね!
スペースを有効活用できる
部屋に置けるスペースは限られています。
限られたスペースの中に既製品のテレビ台を置こうとすると、どうしてもデッドスペースができて変な隙間が空いてしまうことも多いですよね。
通常のテレビ台は横幅が決まっていて、買った後でサイズ調整することはできません。

参考元:LOWYA
しかし、伸縮タイプのテレビ台であれば左右のスペース(幅)を調整することができるので、自分の置きたい長さで配置することができます。

参考元:LOWYA
また、L字型の天板を90度に設置すれば、部屋のコーナーに配置することもできるのでコーナー型のテレビ台としても使うことができます。
- 部屋のスペースに合うテレビ台が見つからない
- 模様替えをよくする
- 引越しした後も使いたい
インテリア小物をオシャレに飾れる
伸縮タイプの構造上、テレビは真ん中に置くというよりも左右どちらかに寄せて置くことになります。

参考元:LOWYA
テレビ台の上の空いたスペースをインテリア小物を飾る空間にすると、お部屋のオシャレ度をかなり上げることができます。

小物を飾る際には、小物や家具の頂点を結んだ線が直角三角形になるように配置するとすごくオシャレに見えますよ。
詳しくは、インテリア小物の置き方・飾り方の法則発見!を参考にしてみてくださいね。
- 小物を飾ってオシャレなインテリアにしたい
- 観葉植物を飾って癒されたい
おしゃれな伸縮タイプのテレビ台
最後に、オシャレに置くことができてインテリア性も抜群の伸縮性テレビ台を3つご紹介します。
北欧風の伸縮テレビ台

オークの木目柄が温もりを感じさせるテレビ台です。
北欧風のデザインが優しさを演出してくれるので、ナチュラル系のインテリアにぴったりですね!
テレビ台の前に淡いデザインのラグを敷くとオシャレで、リラックスできる空間ができあがります。

参考元:LOWYA
段差の少ないテレビ台

天板面の段差が少ないので一つにつながったテレビ台のようにも見えます。また、ハッキリとした木目が高級感を感じさせてくれますね。(なのに1万円切ってます!)
空いたスペースにはストレージボックスなどを置くことで有効活用することができるのもポイント。


参考元:LOWYA
まとめ
伸縮するテレビ台のデメリットを紹介する記事でしたが、結局デメリットよりもメリットの方が多いような気がしてきました。
- テレビ台のサイズを変えられる
- 空いた無駄なスペースを有効活用できる
- 収納ボックスを追加すれば収納力アップ
- 小物を飾ることができてオシャレ空間に
- 安いテレビ台も存在する
- 強度を確認すれば32型でも十分置ける
めっちゃいいやん、伸縮タイプ!
一人暮らしや賃貸住宅で「部屋のスペースを有効活用したい!」と強く願望がある方には非常におすすめできるタイプのテレビ台です。
使い方さえ間違えなければ、スペースも有効活用できて色々なアレンジができるので、テレビ台探しに決着をつけたい方はぜひ使ってみてくださいね。
テレビ台を買わずにカラーボックスなどで代用する方法もありますので「買いたくない」という方は参考にしてみてください。