重たい綿布団じゃないと眠れない…。毛布も何枚も重ねないと寒いでしょ。
軽いフワフワの羽毛布団では寒くて眠れない。ズッシリと重量のある掛け布団じゃないと寒くて寝れやしない。毛布をたくさんかけないと眠れない、寒い。
それ、あなたの寿命を縮めているかもしれません。
重い掛け布団は体に負担をかけています。
重いものは体に負担がかかる

重い布団でないと眠れない、と僕の母はよく言いました。
昔の日本では、羽毛布団のように軽くて暖かい素材はなかったので綿布団という重い布団で、肩・首周りや足元から寝床に入ってくる冷気を「重さ」でフタをして遮っていました。
しかし、現在。
布団の重さは寝ている体に悪影響をもたらすことが分かっているのです。
今、あなたの左手の手のひらを見てみてください。肌色の奥には、赤い血が通っていることが分かるでしょう。
その左手の手の平に、右手の親指をソッと軽く乗せてみてください。
次に親指をパッと離すと親指のあった場所が白っぽくなっててすぐにジワ〜っと赤く血が巡っていく様子がわかるはずです。
このことで、何が分かるかというと「人間の体は、親指を当てたくらいの軽い圧力で血が止まっている」ということです。
重い掛け布団は血を止める
親指の重さで血が止まってしまうのですから重い布団が体に乗っかると相当な負担が体にかかります。
ではもう一度実験。
今度は、左手の人差し指の第一関節から下の部分を右手でギュッと握ってみましょう。
すると、指先が真っ赤になっていく様子がわかりますね?
重い掛け布団で寝るというのはこういうこと。
重たい掛け布団で寝ると、先ほどの指先のように圧迫されて流れなくなった血が頭に溜まってしまいます。

怖い話ですが、血流の悪さによって「脳卒中」や「心臓マヒ」が寝ている間に起こるリスクを抱えながら寝ていることになります。
しかも、そんなリスクを抱えていることを知らずに、毎晩重い掛け布団で就寝するのは昔ながらの人間。
つまり、僕らの親の世代は知らず知らずにリスクを増大しながら、寝ているのです…。
重い布団は寝返りできない
人間は、寝ている時に必ず寝返りを打ちます。
寝ている時間に20回前後の寝返りを打つのが自然で理想的だと言われます。
寝返りには、圧迫された血行不良を流してくれるという重要な役割があります。
だから、必ず寝返りを打ちます。
しかし、重い掛け布団をかけると寝返りしようとする時に体全体に余計な力が必要となり、「(重たいからもっと力を使おう)」と脳が起きてしまうのです。
すると、約90分周期で訪れるはずの睡眠サイクルが乱れてしまい、理想的な睡眠時間をとったとしてもなんだか寝た気がしない…となります。
まとめ
今回は少し怖い話になってしまいましたがあなたやご家族の健康を守るためには非常に大事なことです。
可能な限り、重い布団を使うことはやめ綿の布団ではなく、羽毛の軽い布団を使うことをオススメします。
綿の布団や毛布は暖かいですが、どうしても重くなってしまいます。
反対に、羽毛の布団ですと軽いわりに保温性が増します。
ダウンジャケットも「軽くて暖かい」という点で好まれています。
軽い掛け布団を使用していただくことが体に優しいと考えております。ただし、ぺらぺらの薄い掛け布団で寒い冬を過ごすのは逆に眠りを妨げてしまいます。
「軽くて暖かい」と言われるのはやはり羽毛布団です。
布団の中の暖かさは布団の重さによって変わるものではないと思います。
であれば、自身の体温を保温しつつ軽い掛け布団で体への負担を減らすことが快適な眠りと健康につながるのではないでしょうか。
「軽い」「暖かい」を兼ね備えた羽毛布団は少々値が張りますが、あなたやご家族が健康に眠れると考えると高いお買い物でもないのではないでしょうか?
なるほど、寒くて寝られない方が体にいいのか
コメントありがとうございます。
私の説明不足、文章力の無さにより
誤解を招いてしまい、大変失礼しました。
いただきましたコメントについてですが、
「寒くて寝られない方が体にいい」という点について
私の意図としては、「軽くてペラペラの布団で
寝た方がいいですよ」「軽い布団は薄くてと寒いですが、
それが体にいいんです」と言ったものではなく、
「軽くて、かつ暖かい布団で寝ることが体には優しい」
ということをお伝えしたかったものです。
早速ですが、同内容を本文に追記させていただきました。
今後ともよろしくお願い致します。